この記事は、アニメ「薬屋のひとりごと」31話「選択の廟」について書いています。
漫画「薬屋のひとりごと」(スクウェア・エニックス)10巻、11巻、53話、54話を参考にしています。
今回は、猫猫が壬氏と皇帝に付き添って、選択の廟へ行く回です。しかし、指示どおりに廟を通っても、正解の道には辿り着きません。
老宦官に挑発され、猫猫はどうやって正解の道を導き出すのかワクワクします!
記事では話の内容をもっと詳しく、感想や考察を含めて紹介しているので、ぜひお読みください。
今回のおもな出来事
診療所の女官に猫猫が薬を作っているのがバレる。そして、診療所の女官から水晶宮の下女を診て欲しいと頼まれる。
猫猫だと分かると通してもらえないため、化粧をしてやぶ医者に付いていく。そして、物置小屋に閉じ込められた下女と香を見つける。
侍女頭の杏を壬氏たちは尋問するがなかなか話さず、猫猫があおるとボロを出し始める。
そこへ梨花妃が変わりに話し、杏は梨花妃を狙って、香を使い殺そうとしていたのが発覚。
杏は逆上するが、高順に入り抑えられる。梨花妃は杏に平手打ちをし、器量の違いをみせて、杏は後宮から追放される。

おもな登場人物
- 猫猫・・・花街で薬屋をしていた。現在は後宮で働いている。
- 壬氏・・・宦官。美貌の持ち主で、老若男女問わず惚れられる。後宮で強い権力を持っている。
- 高順・・・壬氏の側近で宦官。まじめで、壬氏の信頼が厚い。
- 小蘭・・・後宮の下女。猫猫と仲がいい。
- 皇帝・・・茘国の皇帝。
- 老宦官・・・後宮の手習所で教えている。
- 玉葉妃・・・上級妃の一人。皇帝の寵愛を受けている。第2子を妊娠中。
老人と恐ろしい顔の母
壬氏は夢を見ていた。それは過去の話で、壬氏にとって嫌な思い出として残っている。
幼い頃の壬氏の前に男性(先帝)が現れる。
男性が壬氏に近づくと、母(現在の皇太后)が間に入り遮る。そこへ老婆(前の皇太后)がやってきて、母は跪く。
老婆は男性を呼び、男性は怯えながら連れていかれる。去り際に、男性の老人の手から金色のものが落ちた。
見送る母の表情は憎悪を浮かべていた。
壬氏は冷や汗をかきながら夢から覚める。そして、嫌な夢を振り払うように剣をふるう。

今回は壬氏の夢がなにを意味しているかでてきません。
今後、どう繋がるか気になりますね!
皇帝を産んだ王母
猫猫は壬氏と高順と後宮の手習所の様子を窓越しに覗き、授業では建国の話をしている。
壬氏と高順が歩いていると、手習所の外の窓から猫猫がのぞいているのを見つける。壬氏は嬉しそうに猫猫に声をかけるが、猫猫は嫌そう。
授業では、老宦官が建国の話をしている。
- 昔この国には別の民が住んでいた
- その民は長を持たなかった
- しかし、遠い地からやってきた女性が、その地に腰をおろし天の子を孕んだ
- その女性は王母と呼ばれた
- 生まれた子は、月のない夜も見通せる目を持った
- 子は、その眼力で民を従えるこの国の最初の皇帝になった
習っているのは20人くらいで、壬氏は少し残念がる。
壬氏たちは去り、授業が終わって猫猫は小蘭のところへ行き、話しかける。小蘭は老宦官のところへ質問に行くと言うので、猫猫もついて行く。

小蘭が頑張っている姿が可愛いです
廟に興味をもったのは養父
猫猫は小蘭に付いて、老宦官のところへ行き、思いがけない人物の名前を聞く。
老宦官の元へ行く途中で、後宮にある古い廟を見かける。猫猫は、小蘭と老宦官が話す間、椅子で待ちながら窓から見える廟について考える。
- 細長くて柱の間隔が狭い
- 中で細かく部屋が分かれている
- 手入れされているが、後宮より古そう
猫猫は老宦官に話しかけられ、廟の話をする。

- この地にもともといた民が作った廟
- 王母はこの地の信仰を拒まず、民を治めるのにうまく利用した
- 王母は、あの廟を正しい順路で通り抜けた者が長になると伝えた
- 合格した王母さまの子が初代皇帝としてこの地を治めた
しかし、廟は数十年使われておらず、今後も使われるか分からない。先帝は兄弟が亡くなり、後継者が1人になった。現皇帝も1人だった。

昔、廟に興味を持った変わり者の医官がいたよ

羅門?
猫猫が、後宮を追放された養父の名前を思わず言うと、老宦官は懐かしそうな顔をした。
小蘭の用事が終わり、猫猫は去る。

ここで羅門の名前がでてくるとは、親子で変わり者ですね
正解に辿り着かない廟
猫猫は皇帝の命令で付き添って廟を通る。しかし、正しい道ではなく、猫猫はどういうことか考えをめぐらせる。
猫猫はいつもどおり玉葉妃の毒味をしていると、皇帝から「選択の廟」へ共をするように言われる。
そこへ壬氏と高順も呼びだされていた。廟の前で、手習所で教えている老宦官が立っている。
老宦官は廟を管理する最後の1人で、猫猫は廟を守るために老宦官は宦官になったのかもと考えた。

皇帝は共に、壬氏と猫猫を指名。老宦官も合わせて、4人で廟に入る。
扉が3つあり、異なる色で塗られている。壁掛けには言葉が書いてある。
同じようなものが繰り返しあり、迷路のように方向感覚が分からなくなりながら進む。そして、最後の扉の壁掛けに書かれていた言葉。
王の子よ だが王母の子ではない
今回も正解の扉には辿り着かなかった皇帝は、少し落胆している様子。
猫猫は何か違う意味があるのか考える。

老宦官
羅門ならわかるだろうね
引用:アニメ「薬屋のひとりごと」31話
猫猫は自分には解けないと言われたようでムカつく。そこへ皇帝から「自分が王母の子ではないという意味が分かるか」と声をかけられる。
皇帝の言葉で、猫猫は思いつく。

猫猫
代々帝位を継いだのは、目が悪い方が多かったのではありませんか?
引用:アニメ「薬屋のひとりごと」31話
皇帝が認めると、猫猫は廟をもう一度通れないか聞く。

廟を通るには、目が関係していそうですね
謎を解くのは特殊な目
猫猫は老宦官にもう一度廟を通らせて欲しいと頼み、正解の道を見つける。そして、猫猫はなぜ分かったのか説明する。
猫猫が廟の扉の選択に口を出すのを、老宦官は妃などではないのにしぶる。
そこで、皇帝は妃にしようかと冗談でいうと、すぐに止める壬氏。
皇帝から壬氏が代わりに連れて行くように提案される。

宦官の壬氏が連れて行けるのが不思議ですよね!?

もう一度廟を通るとき、猫猫が壬氏の代わりに、扉を選ぶ。
何度も繰り返し、最後の扉を選ぶと廟の屋上にでて、外が見えた。猫猫は正しい道を選んだ。

老宦官
- 昔、王母に認められた者は新たな王になった
- 当時一番高い場所だった廟の屋上から、演説することが仕事だった
- 誰もこの道を選ぶことができなかったときは、正しい道を選ぶ妃を連れて、再度廟へやってきていた
老宦官は、正しい血筋ではない猫猫が当てたことに少し嫌味を言う。
皇帝から説明を頼まれ、猫猫が答える。
廟に選ばれた王母の子は色の識別ができない

猫猫
- 西方では、生まれつき赤と緑の見分けがつかない者が、生まれることがある
- 建国の物語の王母は、暗闇でも遠くを見通せる目を持っていた
- 色の識別が難しい分、夜目が効くという話もある
- 親から性質を受け継ぐ場合があり、王の選定に廟を作ったかもしれない

猫猫は言わなかったけど、巧妙な策をさらに考察してるよ
廟は、長い年月をかけた国の乗っ取り
老宦官は猫猫が謎を解いたことに感心し、猫猫を妃にしてはと皇帝に勧める。
残念ながら胸が足りないと、皇帝は茶目っ気たっぷりに断った。
最後に老宦官はそばに置く者を気をつけるように、皇帝だけでなく壬氏にも忠告する。

考察
老宦官は何者?
老宦官は、王母に関係している者だと考えられます。
- 廟を管理するのは、1人になった
- 猫猫が「廟を守るために、宦官になって後宮にいるのかも」と考察
老宦官が、手習所で建国の話をしたのも、王母のことを後世に残したい思いがあるかもしれませんね。
なぜ老宦官は気をつけるように壬氏にも忠告をしたのか?
老宦官は、壬氏が皇弟であると知っていて、気をつけるように言ったと思われます。
老宦官は年をとっていて、長く宮中にいるので、壬氏の存在を知っていてもおかしくないです。
また老宦官は猫猫が廟をもう一度通るのを妃ではないと渋りましたが、壬氏の共として猫猫を連れて行くのを許したので壬氏が皇族であると分かりますね。
そして、壬氏のそばに猫猫がいるのを快く思わない者がいると、老宦官は伝えています。
今後も壬氏と猫猫の関係がどうなるか、楽しみですね。
まとめ
31話では壬氏の過去の話が少しあり、「選択の廟」がメインの話でした。選択の廟は特殊な目を持つ人が通ることができ、次の帝を決めていました。
それは建国の話を広めて廟を使い帝を決めるのは、王母の血を残し国を侵略するため。猫猫は気づいて、皇帝たちには上手く隠して話していました。
- 壬氏は昔、先帝と前の皇太后に会ったときに、皇太后(母)が恐ろしい顔をしていた時のことを夢にみる
- 猫猫は手習所の様子を窓から見ていて、授業では建国の話をしていた
- 老宦官から「選択の廟」や「王母」について聞き、養父の羅門の名前がでる
- 猫猫は皇帝から選択の廟について来るように言われ、壬氏と老宦官と4人で入る
- 選択の廟の中は、3つの扉と壁掛けの言葉が何回も繰り返しでてくる迷路
- 皇帝は正解の道を通れず、猫猫は理由を考え、王母の血縁は色覚異常があることに気づく
- 色覚異常のある者は正しい道が分かり、選択の廟を通れた
- 選択の廟は王母の血縁を皇帝にするために使われ、国をのっとろうとしていた
王母が自分の血縁を皇族にさせて、他の国を手に入れようとしていたのは、手の込んだ頭のいい策略でしたね。
壬氏の夢が何を意味しているのか、今回は出てこなかったので、続きが気になります。
コメントを残す コメントをキャンセル