この記事は、アニメ「薬屋のひとりごと」44話「砦」について書いています。
猫猫は神美に見つかり罰を受けそうになりますが、楼蘭(=子翠)が助けてくれて砦に連れて来られます。
そこで、猫猫は不老不死の薬を作るように命令されました。新しい場所で、なにが起こるのか気になりますね。
話の内容を手早く知りたい方や考察をしたい方は、ぜひお読みください。
おもな出来事
- 神美にみつかた猫猫は砦に行く
- 猫猫はあることに気づく
- 壬氏の正体を考える猫猫
- 壬氏は羅漢に罵倒される
- 猫猫は神美と対峙する
猫猫は子翠に誘われて、村の祭りに参加する。狐の面の意味や西の国とのつながりを子翠から聞く。
響迂を待っていると、子どもが持っている稲穂がスカスカだと残念がっていたため、猫猫は交換してあげた。
祭りの終わりには、池の上に置かれた櫓で去年の面が焼かれるのを見て、子翠が意味深な独り言を言う。
部屋に戻ってきた猫猫は翠苓に蘇りの薬のことを知りたくて聞きまくり、翠苓は呆れながら話してくれる。
部屋にいるように言われた猫猫は、窓から見えた育ちの悪い稲が気になり、響迂にその場所へ案内してもらう。
田んぼの隣にある小屋に入り、飛発を見つける。そこへ人が来て猫猫は隠れるが、神美に見つかってしまった。
主な登場人物
- 猫猫・・・花街で薬屋をしていた。現在は後宮で働いている。
- 翠苓・・・以前後宮で働いていたが、抜け出して行方不明。薬草に詳しい。
- 楼蘭妃・・・上級妃の1人。父親は高官の子昌。
- 神美・・・子昌の妻。身分の低いものへの扱いがひどい。
- アイラ・・・西の国の特使。かつて、宮廷に来た。
- 壬氏・・・宦官。美貌の持ち主で、老若男女問わず惚れられる。後宮で強い権力を持っている。実は皇弟。
- 高順・・・壬氏の側近で宦官。まじめで、壬氏の信頼が厚い。
- 馬閃・・・高順の息子。壬氏の乳兄弟。
- 羅漢・・・軍を取り仕切っている。派閥に属さず、中立の立場。猫猫の父
- 羅半・・・羅漢の甥。伯父と同じで頭がいい。
- 羅門・・・猫猫の養父。昔、後宮で医官をしていたが、阿多妃の子を死なせた罪で罰せられる。
- 響迂・・・隠れ里の子。おぼっちゃん。子翠と翠苓と親しい。
猫猫は助かり子翠の正体を知る
猫猫は神美に見つかり罰せられそうになるが、楼蘭が間に入り助かって、砦に連れて行かれる。
猫猫と響迂が小屋にいるのを神美に見つかった。神美は翠苓を呼び、頬を叩く。

ネズミの管理くらいしなさい
神美は響迂の顔を見たことがあり、翠苓が「子ろうさまの息子」だと答える。

子どもの悪戯ですよ。お母さま
猫猫は声から、楼蘭が子翠だと気づく。
楼蘭の声を聞いたのは園遊会で子昌と話していたときだけで、毛毛を捕まえたとき猫猫は子翠=楼蘭だと気づかなかった。
猫猫は楼蘭のことを「とんだタヌキだ」と思う。
猫猫は神美に鞭打ちをされそうになり、翠苓が止めに入ってくれたが、神美の圧にひるむ。
そこへ楼蘭が間に入って、猫猫を新しい薬師になって、「不老の妙薬を作れるかもしれない」と言う。
神美は楼蘭の言葉を聞いて、猫猫を”砦”に連れて行く。
翠苓と子翠の関係が分かる
砦に連れて行かれた猫猫は翠玲と話し、あることを尋ねる。
猫猫は翠苓と一緒に馬車に乗せられ、砦に向かう。
馬車の中で、翠苓は猫猫に砦まで連れてくるつもりはなかったと話す。
砦に着き、猫猫は前の薬師が使っていた部屋に連れて来られる。
猫猫は翠苓に思っていたことを聞き、楼蘭(=子翠)とは異母姉妹だと分かる。
翠苓を姉と扱うのは、楼蘭だけだった。楼蘭は子昌の一人娘と言われている。そして、翠苓は娘として扱われていなかった。
- 子昌は元々、子一族の傍流だった
- 才覚を見込まれて本家に養子として入った
- 神美と婚約していたが、先帝の代に神美が後宮に召し上げられた
- 時が経ち、下賜として神美が子昌の元に戻ってきたときには、翠苓とその母がいた
- 翠苓と母は屋敷を追い出され、使用人にとして扱われた
- 神美は翠苓の名に一族の文字が入っていることを嫌がった
- 神美は翠苓を憎んでいる

もしかして「子翠」というのは

元は私の名だ
猫猫は翠苓に楼蘭が、子翠という名を気に入っているようだったと話した。
同じ子昌の娘として生まれ、楼蘭は蝶よ花よと育てられ後宮に妃として献上され、翠苓は後宮に入り込み暗躍する。神美がそうさせたと思われる。
翠苓と響迂はとても怯えていて、普段から罰を受けていたのだろう。
神美は高貴な生まれだが、自分より下の者は簡単にひねり潰す。猫猫は神美を危険な女だと思った。
猫猫は壬氏の正体に気づく⁈これから起きること
猫猫はこれまでにあった事件から壬氏の正体を推測し、さらに翠苓たちが戦をしようとしているのに気づく。
猫猫は翠苓に新しい薬師だと思われているから、調薬の真似事はしておくように言われる。
猫猫は言われなくてもやると答える。さらに、翠苓に神美の機嫌を損ねないように念押しされる。
不老不死の薬を前の薬師が作っていて、部屋には残された本がたくさんあった。翠苓の薬の知識は、前の薬師から学んだものだった。
そして、猫猫は宮中であった事件が周到に準備されていたのに気づく。
- 中祀での壬氏の暗殺未遂事件は翠苓が関わっていた
- 倉庫を爆発して中祀で使われる物を盗む
- 発覚したら仮死状態になり逃げ延びた
- 子昌の領地で飛発を使った襲撃事件も、子昌が黒幕だった
猫猫は、なぜ壬氏を狙うのか考え、壬氏の正体を導こうとする。
- 壬氏は後宮の在り方を変えようとしていた
- 太皇太后に後宮を広げるように進言し、実行してきた子昌のやり方に反するように。
- 子翠は猫猫が壬氏に貰った簪を価値があると言っていた。良い簪を気にせず人に上げられる者
- 後宮の内外に影響を及ぼす者。宦官ではない者
猫猫は翠苓に宦官として後宮に入るときに、どうやって調べられたか尋ねる。
- 触診で、下履きの上から触られる。上は脱がなくていい。
- 部署の異なる官3人に触診される。賄賂を使うのは難しそう

猫猫の頭のなか
壬氏はどうやって後宮に入ったのか?後宮に出入り自由な男子は、皇帝か、その縁者のみ。
主上に近い血筋は皇弟のみ。記録からだと19歳で、壬氏さまは25歳、年が合わないがときどき見せる幼い感じ・・・
ひとまず置いとこう!

猫猫、真実を知りたくないから考えるのやめたね
猫猫はとりあえず現状を把握しようとする。
窓を開けると、外には雪が降っている。北の高地。神美は‘‘砦‘‘と言っていた。頑丈な塀に囲まれ、背後には崖。城というより砦と呼ぶのに相応しい造り。
異国の特使 高順は特使が抜け出して何者かと取引していると疑っていた。例えば、西方の最新の武器である飛発。

戦を起こす気ですか?

私が決めることではない
残された猫猫は脱走するのは難しいと思い、部屋をが残したものをあさり、前の薬師が残した書物を見つけてと喜ぶ。
覚悟を決める壬氏
壬氏の元に羅漢がやって来て悪態をついていたが、羅門に嗜められて壬氏に子昌を打つように頼む。
壬氏の元へ羅半が来て調べたことを報告した。そして、子昌の領地にある砦が拡げられているのを知る。

謀反だな
壬氏たちが話していると、羅漢がいきなり部屋に入ってくる。羅漢は怒っていて、羅半に何度も壬氏のところへ通わないように言う。
さらに、羅漢は壬氏のことを「男とも女とも分からないお方」と言い、馬閃が口を出しそうになるのを高順が止める。
壬氏は羅漢の非難する言葉にその通りだと思う。羅漢は壬氏が皇弟だと知っているようで、宮廷にとどまって仕事をしているのを責める。

羅漢
「半端な姿で、半端な仕事をして、それで何事も上手くいくとでも?」
引用:漫画「薬屋のひとりごと」、小学館、17巻 69話
壬氏は“不義の子”かもしれないと思い、皇弟という立場から逃げた自分に負い目があり、羅漢の言葉を受けとめようとする。
さらに、羅漢が壬氏を罵倒しようとしたが、羅門が現れて羅漢は頭が上がらず謝る。

羅漢と羅門のやりとりが面白いですよ
先程の様子とは変わり、羅漢は壬氏に礼をとり、子昌を打つために軍を動かすように頼む。続いて、羅半、羅門も礼をとる。
壬氏は羅漢たちの態度から、壬氏に対する礼ではなく皇弟に対する礼だと分かった。そして、壬氏は覚悟を決める。
猫猫は思わず神美に暴言を吐く
猫猫は部屋から出ようとしたと見張りに思われてしまい翠苓に庇われたが、神美に見つかり理不尽さに暴言を吐き叩かれてしまう。
猫猫は砦に来て、何日か経つ。見張りが猫猫を呼び、神美の元に連れて行かれる。
部屋に入ると神美はソファに座り、女たちがマッサージをしていた。香が焚き染められていて、異様な雰囲気。
楼蘭と翠苓もいたが、主従のような様子だった。
神美は猫猫に薬はまだか問い、猫猫はまだ時間がかかると言って、部屋を出された。
部屋に戻ろうとした猫猫に響迂が声をかける。部屋の中に、神美以外に女の人がいないか聞かれる。
中に母親がいるらしいが、部屋の中にいる人はまともな状態とは思えず、猫猫はとても言えなかった。
響迂は去り際に何か言いかけたが、口をつぐんだ。
猫猫は部屋に戻り、薬作りをする。前の薬師が残した資料を見ると、不老不死の薬の研究をしていたらしい。
蘇りの薬はその過程でよく実験されていたようだ。不老不死の薬は、美容液や体内の浄化といった基本的なことしか書かれていない。

万能の薬なんてあるわけない
不老不死の薬は作れないが、それらしい実験を考える猫猫。
部屋の外で、子どもの声が聞こえた。響迂もいて、しょっちゅう連れ戻されている。

猫猫の頭のなか
神美の部屋に向かう途中、何か臭ったのが気する。家畜の糞や卵の腐ったような臭い。
もしかしたら、ここでも何か工房のようなものがあるのかもしれない。
猫猫は窓の外が一面の雪になっているのを見る。そして、戦は農民が暇な時に起きると聞いたことがあるのを思い出す。
立派な砦でも謀反を起こせば、一族全員が罪を負うことになる。
砦に来るとき、響迂が一緒に行きたいと言ったのに、翠苓が困った顔をしたのは連れてきたくなかったからかもしれない。
猫猫は考えて、気が沈み、ドアの前に座り込む。そのとき、ドアのすき間から紙が差し込まれる。
紙には、響迂から”見張りを引き付けるから逃げろ”と書かれていた。しかし、猫猫は逃げるにもどこへ行けというのかと思う。
すると、外から響迂の声が聞こえ、猫猫は見張りに何をしようとしたか問い詰められる。
そこへ翠苓も来て、何があったか猫猫と響迂に聞く。
翠苓に猫猫がやったのか聞かれたが、響迂が見張りがサボっていないか見ていただけだと言った。
翠苓は見張りに本人の言っているのを信じて、見逃すように言った。しかし、そこへ神美がやって来た!
神美に何があったか聞かれ、翠苓が説明した。しかし、神美は猫猫が部屋の外にでているのを気にする。
響迂が騒いでいたと聞いて、神美はしつけをしようとする。翠苓が止めるが、神美に睨まれ、怯えた様子。
さらに、神美は見張りにも罰を与えようとする。猫猫は神美の理不尽さにイラつき、暴言を吐いてしまう。

くそばばあ
神美は持っていた扇で猫猫の頬を殴り、猫猫は「自分が逃がしてくれと子供に頼んだ」と言い神美に盾をついた。
考察
- なぜ猫猫は隠れ里に連れて来られたのか?
- 猫猫が嗅いだ臭いの正体は?
なぜ猫猫は隠れ里に連れて来られたのか?
翠苓は猫猫を「砦に連れてくる気はなかった」と話していました。
では、猫猫はなぜ後宮から連れて来られたのか疑問ですね。
猫猫が連れて来られたのは、壬氏や宮廷に子一族の企みを気づかせるためだと考えられます。
宮廷が子一族のことに気づいたら、戦いに来るでしょう。翠苓と子翠の企みは、猫猫を使って壬氏たちをおびき寄せ、子一族を滅ぼしてもらうことだと私は思います。
猫猫が嗅いだ臭いの正体は?
猫猫は神美の部屋から戻る途中で、家畜の糞や卵の腐ったような臭いを嗅ぎましたね。猫猫は何かの工房だと推測しています。
おそらく爆薬を作っていると思います。
飛発が作られていて、戦になりそうなことから予想できますね。
解決していない謎
- なぜ子翠は猫猫を薬師と言って庇ったのか?
- なぜ猫猫は隠れ里に連れて来られたのか?
- 砦で嗅いだ臭いの正体は?
まとめ
44話では猫猫が恐ろしい神美に見つかり、砦に連れて行かれる話でした。
- 子翠は楼蘭だった
- 猫猫は砦に連れて来られる
- 猫猫は不老不死の薬を作らされる
- 子翠と翠苓は異母姉妹
- 戦をしようとしている
- 壬氏は宦官ではなく皇弟となる決心をする
- 猫猫は神美に歯向かう
子翠と翠苓の関係が分かり、なかなか複雑な事情があったのが今回分かりましたね。
神美は翠苓をいたぶっていて可哀そうでした。
猫猫が神美にひとこと言ったのにはスカッとしましたが、続きがどうなるか気になります。
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