この記事は、アニメ「薬屋のひとりごと」47話「子の一族」について書いています。
瑞月はついに子昌と対決します。さらに、楼蘭や神美も見つけ、楼蘭から反乱が起こった発端を聞かされました。
子昌が謀反を起こした理由や楼蘭が真実を話した思いが分かり、今話も見逃せません。
記事では話の内容をもっと詳しく、考察や感想を含めて紹介しているので、ぜひお読みください。
おもな出来事
子翠(楼蘭)は猫猫に何かを託して別れの時を迎える。猫猫は子翠を引き留めようとするが、子翠は自分にはやるべきことがあると告げて、猫猫から簪を受け取って去っていく。
一方、壬氏は皇弟瑞月として戦に出陣し、羅漢と作戦を相談している。子昌は火薬や砲を持っていると予想され、羅漢は雪崩を人工的に起こして武器庫を埋める奇策を提案する。瑞月はこの作戦を承認し、自軍の被害を最小限に抑えることを優先する。
砦では楼蘭が神美の元から翠苓を助ける。これまでとは違う毅然とした態度で神美に立ち向かい、子昌に「父さまのすべきことをしてください」と告げる。子昌は楼蘭の言葉で自分の責任を受け入れる。
作戦通りに雪崩が起こり、禁軍が砦に突入する。瑞月は猫猫と再会を果たすが、部下が「東宮」と呼んだことで猫猫は壬氏の真の正体を知ることになる。猫猫は毒を盛られた子どもたちを弔うよう李白に依頼し、砦から出る。
小説:薬屋のひとりごと、ヒーロー文庫、4巻、20話、21話、22話
漫画:薬屋のひとりごと、スクウェア・エニックス(2025/6時点 未発売)
漫画:薬屋のひとりごと、小学館、19巻、78話、79話、80話
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主な登場人物
- 猫猫・・・花街で薬屋をしていた。現在は後宮で働いている。
- 華瑞月(皇弟・壬氏)・・・壬氏として後宮にいたが、皇弟として戦にでる。
- 馬閃・・・高順の息子。壬氏の乳兄弟。
- 子昌・・・楼蘭妃の父。高官。国の北側を治めていて、強い権力を持っている。
- 楼蘭(子翠)・・・元上級妃の1人。父親は高官の子昌。後宮で下女をしていたときは子翠と名乗っていた。
- 翠苓・・・猫猫を隠れ里に連れてくる。薬草に詳しい。楼蘭とは異母姉妹。
- 神美・・・楼蘭の母。身分の低いものへの扱いがひどい。
反逆者である子昌の最後
瑞月は子昌を謀反の罪で捉えようとする。子昌は悪役のようなセリフを言い、瑞月を殺そうとしたため倒される。
瑞月は馬閃たちと子昌を探す。ある部屋に入ろうと扉を開けると、兵士たちが飛発を打ってきたため応戦する。
兵士たちを取り押さえていると、そこへ子昌が飛発を持って現れる。

あまいですな
子昌が飛発を打ってきたため、瑞月たちは身構える。
子昌は狩りで瑞月を殺さなかったのは惜しかったと、自分の最後を悟っているように話す。瑞月は用意された悪役のようなセリフだと思った。
子昌が手から飛発を離すと、馬閃たちは子昌を剣で刺し倒した。
楼蘭の思惑
瑞月は楼蘭に神美の元へ連れて来られる。そして、楼蘭は衝撃の事実を語る。
瑞月は楼蘭たちを探し、神美たちがいた部屋へ入る。部屋にいた人たちは、神美たちは奥にいると言うが見つからない。
瑞月は箪笥の隙間から灯りが漏れているのに気づく。箪笥の板を触ると外れて、抜け道になっていた。そこで待ち受けていた楼蘭に出くわす。

飛発を持った楼蘭に付いていき、瑞月だけ扉の中へ入るように楼蘭に言われる。
部屋の中では神美が翠玲をぶっていた。楼蘭は瑞月を連れてきて、神美の長年の恨みを晴らさせようとする。
楼蘭は神美に先帝によく似た瑞月を見せ、下女にお手つきした先帝を恨んでいるのだろうと言い、その言葉に神美は怒る。
楼蘭は余興と言って、神美と子昌について驚くべき事実を語りだす。
- 先帝は前の皇太后(母親)に逆らえず、前の皇太后が政治を動かしていた
- 女性に興味を示さない先帝に、後宮を拡げてたくさんの女を入れた
- 神美も妃として入ったが、実は妃という人質だった
- 後宮を拡げるように前の皇太后に言ったのは子昌だった。それは楼蘭の祖父がしていた奴隷交易の変わりだった
- 前の皇太后は奴隷の売買を禁止したため、奴隷が売れ残った
- 子昌は楼蘭の祖父に奴隷を下女や宦官として宮中に入れるように提案した

神美は自分が人質だと知らなかったのは皮肉ですね
子昌は神美のために悪役になった⁉
楼蘭は子昌と神美のことを話し、子昌が反逆したのは神美のためだったと分かる。
楼蘭は神美たちに反逆が起こった始まりを説明するため、子昌と神美のことを話した。
子昌は傍流の家系だったが、才能があり王母の眼も持っていたため本家に迎えられる案があり、本家の娘だった神美と子昌は結婚する予定だった。
しかし、前の皇太后が子一族の稼業である奴隷交易をやめさせようと圧力をかけた。
前の皇太后は楼蘭の祖父に、娘を妃という扱いで後宮に人質として入れるように迫る。
神美は人質とは知らず皇后になれると乗り気だった。しかし、先帝は幼女趣味で、幼い侍女(大宝)に手を出す。
大宝は女児を生んだが先帝の子とは認められず、医官との不義の子とされた。
子どもと医官は後宮から追放され、子昌が保護し、大宝だけ後宮に残される。
楼蘭の祖父は神美からの手紙で、自分より侍女が選ばれたことに荒れていると子昌に話した。
子昌は神美を後宮から出すために、前の皇太后からの信頼を得る策を考える。
そこで先帝には跡継ぎがいないため、前の皇太后に後宮を拡大することで、先帝が興味を示すのではと持ちかけた。
そして、安氏が男児を産み皇后になったが、神美の心はさらに荒む。
子昌は後宮から神美を逃がすために、後宮の工事で抜け道を作らせ、神美の元へ行き一緒に逃げようと提案した。
しかし、神美は「侍女に先を越された上級妃」のままにはならないと、子昌を追い返す。
その後も子昌は神美のために働き、前の皇太后と先帝に仕え、先帝と大宝の生んだ娘を会わせていた。
子昌は子一族の長になっても妻を娶らず、神美のことを思っていた。
しかし、先帝には子昌が理想の婿に見え、娘と結婚して子どもができたら望みを叶えると子昌に話す。
そして子ども(翠苓)が生まれ、子昌は先帝に「神美を下賜する」ように頼んだ。

衝撃の事実ですね!
神美は楼蘭の話を聞いて、自分が人質のために20年も後宮にいたと知る。
神美は子昌が神美のためにしたことを聞いても、楼蘭の祖父が倒れてすぐに家督を継ぎ、大宝の娘と結婚した子昌を信じられなかった。
楼蘭はまだ信じない神美に説明した。
- 一族の中で力を持っていたのは、子昌ではなく神美
- 国庫の横領をしていた一族の者は、神美に媚びていた
- 子昌はあえて横領した者を止めなかった
- 子昌は悪役を演じて、子一族に残った者たちとともに死ぬつもりだった
神美は事の次第を知りながらそのままにした楼蘭に逆上して飛発を打った。

しかし、飛発が暴発して神美が倒れる。新型の飛発は、中に少しでも何か詰まっていると暴発してしまうと楼蘭は言う。
楼蘭は悲しそうな顔で神美の手から飛発を離し、子昌のことで泣かないのかと話しかけた。

楼蘭が神美の命を奪ったのには驚きました
楼蘭の願い
楼蘭は瑞月に2つ願いを聞いてくれるように頼む。そして、外へ出て逃げようとしたところを飛発で打たれ、砦から落ちた。
楼蘭は瑞月に話しかける。子昌は狸と言われていたが、狸は臆病な生き物で、自分が弱いのを知っているからこそ懸命に相手を騙したと言う。

父は敵役を演じれましたか?

見事に
瑞月は楼蘭に作戦がうまくいく確証があったのか尋ねる。楼蘭はうまくいかなければ、そのまま国を乗っ取ればいいと言う。
瑞月は中祀や狩りの暗殺計画は神美が企てたことか聞き、楼蘭は認める。
そして、楼蘭を後宮に送り込んだのも神美で、楼蘭が皇后になり国を乗っ取らせようと考えた。
そのために、邪魔な後継者を排除するために、神美は翠苓を後宮に潜ませた。
しかし、中祀での暗殺、狩りでの襲撃も失敗し、飛発を大量に生産し反乱を企てた。
瑞月は後宮の診療所の女官のことも聞く。
楼蘭は堕胎罪の調達やそのための材料を隊商からも込んだのは、元々後宮にあった悪意を利用して、少し悪意の種に水をあげただけだと言う。

壬氏さまなら分るでしょう

ああ・・・
馬閃たちは神美の打った銃声を聞いて、鍵のかかった扉を開けようとしており、楼蘭と瑞月は最後の話をする。
瑞月は違う方法はなかったのかと聞くと、楼蘭はあった可能性もあるがすべての望みを叶えるのは難しいと話す。
楼蘭は壬氏に一枚の紙を渡す。楼蘭は紙に書かれたことを使い、命乞いするつもりだったが上手くいかなかったと言う。
紙にはこれから国で起こることが書かれているらしい。
楼蘭は最後に2つ、瑞月に頼みごとをする。
- 一族で神美に追放され名を捨てている者、翠苓と同じような者や、一度死んだ者は見逃す
- 母は先帝に人生を狂わされた。よく似た壬氏の美しい顔に傷を残す
楼蘭は神美が着けていた長い飾り爪を指に付け、壬氏の顔に爪先で傷をつける。壬氏はそれを止めなかった。
扉が壊され、馬閃たちが部屋へ入って来る。楼蘭は違う扉から外へ出て、雪の中で高笑いしながら踊り、悪女の役を演じた。
兵士が来て飛発で楼蘭を打ち、楼蘭は砦の下へと落ちた。
瑞月は戦が落ち着き、顔の傷の手当てを受ける。馬閃は瑞月に傷をおわせたことで罰を受けて、瑞月は申し訳なく思った。
しかし瑞月は顔に傷をつけられたことを後悔していない。瑞月は疲れているが、猫猫に会いに行く。
猫猫は亡くなった子ども達が置かれているテントで眠っていた。
瑞月はやつれた猫猫の首に痣を見つけ、確かめようと手を伸ばす。

何やってるんですか。壬氏さま

考察
楼蘭は神美に何を伝えたかったのか?
楼蘭は神美に子昌のことを顧みて欲しかったと考えられます。
楼蘭は子昌が神美のために、瑞月を狙った事件も戦の準備も黙認していたと話しました。
しかし、神美は楼蘭の話を信じませんでした。
楼蘭は倒れた神美に子昌の死を知って悲しまないのかと話しかけていたので、本当は神美に子昌の死を惜しんで欲しかったのが分かります。
なぜ飛発は暴発した?
楼蘭は神美を止めるため、わざと何かを入れて飛発を暴発させたと考えられます。
楼蘭は新型の飛発は何か詰まっていると暴発してしまうのを知っていました。
飛発を使うことがあったら、暴発するようになっていたのだと思われます。
楼蘭の願いで一度死んだ者は見逃して欲しいの意味とは?
誰かが死んだような状態で、その人は罪にとわないように頼んだと考えられます。
死んだら生き返らないのに、楼蘭は不思議な言葉を残しましたね。
以前、翠苓が宮中から逃げるときに仮死状態になっていました(シーズン1 20話)。
想像すると、誰かが死んだような状態で眠っていると思われます。
まとめ
47話では瑞月と子昌が対決し子昌は亡くなり、さらに戦が起こった経緯が楼蘭によって知らされ、悲しい結末を迎えました。
- 瑞月は子昌と対峙する
- 子昌は悪役を演じきり死ぬ
- 瑞月と楼蘭も対面する
- 楼蘭は子昌と神美の話をし、子昌の真実を話す
- 子昌は神美を思っていて、神美が企てた罪をすべて自分のせいにした
- 神美は飛発の暴発で倒れる
- 楼蘭は瑞月に2つ願いを頼む
- 楼蘭は飛発に打たれ砦の下へ落ちた
子昌と神美には今まで知られていなかった過去があったのが分かりました。
最後に子昌が神美のために、すべて自分の罪にして亡くなったのが、子昌なりのけじめでもやるせない気持ちになりました。
戦が終わって、次は最終回でどんな話になるのか楽しみですね。
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