この記事は、アニメ「薬屋のひとりごと」28話「鏡」について書いています。
漫画「薬屋のひとりごと」(スクウェア・エニックス)9巻、46話、47話を参考にしています。
こんな人におすすめ
- 前回は女官が行方不明になり、中級妃が亡くなったのと関係していた話で続きが気になる人
- 28話の内容が気になる人
- 28話の内容を手早く知りたい人
異国の特使から上級妃に鏡が送られます。そんなおり、高順が猫猫に相談をしに来ます。
さらに壬氏が猫猫に「絶世の美女」を知らないか尋ね、なんでも特使が会いたいそう。
記事では、もっと詳しく28話のネタバレをするだけでなく感想と考察もありますので、ぜひお読みください。
主な出来事
女官が行方不明になったが、年季明けが近かったため、後宮では妙な憶測をよんでいる。
猫猫は壬氏から、茸を調べるように頼まれる。北側で茸を探していると、猫猫は変な臭いを嗅いで、子翠の話していた臭いだと思い出す。
中級妃の葬儀があり、猫猫は紅娘と行く。葬儀の最中に、下級妃が乱入し棺を開けると、遺体の顔がただれていた。猫猫はただれた顔の原因は毒茸だと気づき、壬氏に報告する。
そして、北側の臭いの元を探すと、土の中に死体が埋まっていた。それは亡くなった中級妃で、葬儀の死体は行方不明の女官だと分かった。
今回の登場人物
- 猫猫・・・花街で薬屋をしていた。現在は後宮で働いている。
- 壬氏・・・宦官。美貌の持ち主で、老若男女問わず惚れられる。後宮で強い権力を持っている。
- 高順・・・壬氏の側近で宦官。まじめで、壬氏の信頼が厚い。
- 玉葉妃・・・上級妃の一人。皇帝の寵愛を受けている。第2子を妊娠中。
- 紅娘・・・玉葉妃の侍女頭。まじめな性格。
- 桜花・・・玉葉妃の侍女
- やぶ医者・・・後宮の医官。人がいいが、腕はよくない。
- やり手婆・・・緑青館の楼主
高価な贈りものの意味
異国の特使から上級妃に鏡が贈られる。そして、猫猫は高価な鏡が贈られた意図を考える。
猫猫は玉葉妃と侍女から姿見を見せられる。
姿見が何でできているか聞かれ、猫猫はすぐに玻璃製と当てて、玉葉妃は面白くなさそう。
玻璃製・・・ガラスのこと
- 鏡に映って、まるで2人いるみたい
- 作るのが難しい
- 玻璃製の鏡は西方からの渡来品しかなく、かなりの高級品
猫猫が鏡を気になって見ているので、桜花が興味を持ったか聞くと、猫猫はお金儲けにならないか考えていた。


この鏡は異国の特使からの献上品よ

やぶ医者が大きな隊商が来たのは異国の特使を迎えるためだと言っていたな
玉葉妃含めて上級妃の4人に鏡を送っていると、桜花が話す。

大きな鏡を持ってくるのは大変だ。この気の使いよう。なにか大きな商談でも持ちかけているのか。

猫猫が気になっていた特使が鏡をもってきた意図が気になりますね
問題を解いて欲しい
高順が猫猫に相談を持ってくる。その内容は奇妙なものだった。
高順と猫猫の2人になるわけにいかないので、紅娘も同席する。
紅娘は高順を狙っていたが、妻子持ちと分かって興味を無くした様子。
- ある良家に年の近い2人の娘がいた
- 過保護な両親は娘たちが年頃になると離れに隔離し1人での外出を禁じた
- 夜には父親が離れを施錠し、日中には部屋に監視の侍女をおいた
- 侍女たちは娘たちに同情し、隙を見て娘たちを外に連れ出した
- 両親にバレて侍女たちは解雇
- 新しい侍女は娘たちとの接触を減らされた
- 部屋の外に監視が置かれるようになった
- 父親以外の男と接触を禁じたため、監視は離れに近づけなかった
- 元々内向的な娘たちは、1日中趣味の刺繍をしていた
- しかしある日、妹が妊娠した
- 姉は「妹は仙人の子を見ごもりました」と言った
猫猫は高順の話を聞いて、自分の領分ではない気がすると話す。
また妊娠したような錯覚をおこすことはあるが、本当に妊娠していたのか猫猫は問う。
高順は歯切れ悪く、妊娠していたと言う。
猫猫が娘たちはどういうふうに監視されていたか問うと、高順は見取り図を見せて説明。

- 長い四角が離れ
- 出入り口は本殿に繋がる西側の渡り廊下だけで、北と東は屋敷を囲む堀に囲まれ、南側には庭がある
- 小用(トイレ)は離れの中にある
- 窓は東と南に1つずつ
- 監視は中庭を挟んだ本殿にいた。東側は1階から、南側は3階から
- 東側は壁で死角が多く1階からしか見えない
- 娘は、昼間は窓のそばで刺繍をしていた

変わった趣味ですね。刺繍だなんて

元は放牧の民だったようです

猫猫の頭の中
- 肝心なところはぼかしている
- 少数民族の中には刺繍に意味合いを持つものがたくさんある。それならば変わった趣味とは言わないだろう
- 部屋割りをみるに2つの窓は同じ部屋にあり寝室は別だ
猫猫は監視が何人かだったか問うと、高順は基本は2人でいつも同じ人間がいたと答える。
猫猫は情報が多く、見取り図もあって、何か裏がありそうな気がした。
素直に口にしていいか悩む猫猫。

高順の相談は、不自然なところがありますね。猫猫は答えが分かったようですが、相談にどんな意図があるのか気になります
猫猫が喜ぶ
猫猫が悩んでいると、高順は懐から○○を取りだす。

壬氏さまから牛黄が遅れそうなので詫びだそうです

そういえば貰っていなかった
高順は急に需要が高まったと話し、猫猫はどうしてか問う。

最近壬氏さまのもとに、貴重な霊薬をもってくる者が多いと聞きました
紅娘は嫌味を言う。高順は気まずそうに、猫猫へ包みを渡す。
包みを開けると、猫猫はすごく嬉しそう!紅娘がなんなのか尋ねる。

熊胆です!消化器系の薬に重宝される貴重な生薬です。

喜んでいただけてよかったです。本当は直接渡したかったようですが
猫猫は高順に気づいたことを聞かれる。

猫猫が喜んでいる様子が面白いです(笑)
使われたのは○○
猫猫は、相談の答えを説明。それには○○が使われていた。
猫猫は見取り図を使って説明しだす。

猫猫
- 木の実を娘に見立てる
- 娘は日中、窓の前で刺繍をしていた
- 監視役の位置はいつも同じ
- 東側の窓の近くに鏡があるとする
- 監視の位置から鏡をのぞくと、もう1つ木の実があるように見える
- 実際には鏡を何枚か使って、人物と壁しか映らないように調整したかもしれない
- 近場で見るならともかく、遠目からなら多少不自然でも分からない

刺繍はどうなの?違うものを縫っていたのでしょう

ウサギと鳥でした
猫猫は絵を描いて見せ、向きを逆さにすると、なんと違う絵に見えた。
そして、監視は窓辺に姉妹が見えればそちらに集中し、その間に西側から出て行くことも可能。
猫猫は、離れにそれだけ大きな鏡があり、窓で見切れて縁が見えないという条件だがと補足する。

猫猫の頭の中
- 最近、本物と見間違えるほどの立派な鏡を見た
- 異国の特使が持ってきた姿見
- この国では一般的ではないけれど、昔おやじが留学していた遠い西方の国では、刺繍は上流階級の子女の嗜みだ
- 高順は良家の子女が、家を抜け出し子を孕んだと言った。しかし実際孕んだのは、もっと違う秘密なのかもしれない
- 間者の疑いがある者を、客人として扱うこともままあるのだろう
高順が去ると、猫猫は熊胆を持って頬にすりよせ嬉しそう。

猫猫が問題を解決して助かりましたね
絶世の美女を見つけて
猫猫は、壬氏から真珠の涙を持つという絶世の美女を知らないか聞かれる。実は○○でした。

真珠の涙を持つという絶世の美女を知らないか?

目の前にいますよ
特使が、昔曾祖父が見た月の精のような美女に会いたいらしい。何十年も前に花街にいたらしい。

生きていますよ。壬氏さま達も会ったことありますよ

は・・・?

緑青館のやり手婆ですよ
壬氏たちは信じられなさそう。昔は絶世の美女が、今は金の亡者。
猫猫は金子を積めば来ると話すとが、壬氏は迷う。
猫猫は別の接待をしたらと聞くと、すでに美女を集めた宴は開いたが気に入らなかった。また夜の相手は、特使が女性で無理だった。

だから壬氏に話がきたのか。
壬氏は誰もが見惚れる容姿。性別は一応男。女性を惚れさすのに適役。しかし、夜伽を求められたら、宦官の壬氏ではできない。
猫猫がそんなに大切な相手か問うと、壬氏は西と北の交易の中間地点を押さえていると話す。

猫猫の頭の中
- この国には他国が異民族をけしかけてくるほどに多くの資源がある
- 新たな交易の話を進めつつ、お互い様子見をしたいのだろう
- 一方で、長くどの国にも属していない特使の国にも外交のうまさや軍事力がある
遠方の国ではそこらじゅうに美男美女がいると聞いたことがある。そんな人間に「月の精」とまで言わせた。

香に幻覚剤でも混ぜましたか?

そんなことをするのか?

しませんけど、手っ取り早いかと
壬氏はなんでもいいから、当時の情報を知りたいと話す。

特使が満足する美女を見つけるのは難しいですね
やり手婆が持ってきた絵
猫猫はやり手婆を呼んで、昔特使を接待したときの話を聞く。そして、一枚の絵を持ってきた。
猫猫はやり手婆に来てもらい、昔異国の特使の接待をしたときの話をする。

やり手婆
- 50年以上前。前の前の主上さまの時代
- 遷都したてで立派な城もなく、接待する場所がなかった
- 残っていた遺跡を使った。元は祭儀場で、果樹園の近くにきれいな池と建物があった

猫猫の頭の中
- 先日訪れた北側に荒れた果樹園があった
- 当時の宴の会場が、今の後宮のなかにあってもおかしくはない

そこで演舞者の主役に選ばれたのが私だよ
猫猫が選ばれた理由を尋ねると、やり手婆は体格がよく、背が高くて体のメリハリがあったと話す。

体格が大きいほうが舞台映えするな

やり手婆
- 即興の場で、準備に手間取った
- 月の満ち欠けまで計算し、宴席から見える景色を良くするために障害物を退けた
- 果樹園が近いから虫も多く、事前に歯についた幼虫を1匹残らず駆除
- しかし、結局松明の明かりで虫は寄ってきた
- 当日衣装にいたずらで、虫の死体を擦りつけられたけれど、羽衣で隠してのりきった
猫猫が何度も聞いたことがあるからもっと他の話はないか言うと、やり手婆は可愛くない子だねと頭をなぐる。
そこで、やり手婆は1枚の絵を見せる。

きれいな絵で、踊っている女性、バックに月、まわりに多数の光る玉が描かれている。

特使が国に帰って、絵描きに描かせたらしい。『月女神』だなんて言って
猫猫は、なぜそんなに気に入られたのか尋ねるが、やり手婆も知らなった。

昔のやり手婆の姿には驚きですね!同じような美女が見つかるのでしょうか
美女を見つける
猫猫は特使が会いたい美女探しを手伝うが、なかなか見つからない。そして、猫猫は美女をついに見つける。
やり手婆と会ったあと、猫猫は壬氏と高順に絵を見せる。
壬氏と高順は悩む。高順はとりあえず似た人を捜すと、壬氏に話す。

顔は似なくても、大柄な女を見つけては?
やり手婆は当時、身長が175cmあったそうです

ずいぶんと大柄だな
猫猫は舞を得意としていたので、手足が長いほうがよく映えたそうと話す。

特使さまたちもそのくらいの背丈ですね
猫猫が1人ではないのですか尋ねると、高順が同じ祖父をもつ従姉妹だと話す。

特使たちもかなりの美女だろう
身長175cm以上で、美人となると
猫猫は、ハッとして適役を見つけたと話し、目の前の壬氏を見つめる。
高順も納得した様子で、壬氏は嫌そうな顔をする。

猫猫の思いつきがどうなるか気になりますね
考察
なぜ特使は鏡を送ったのか?
これは2つ理由があると思っています。
- 特使がこの国に大きなことを頼むため
- 高順が相談してきた姉妹の話は特使からの問題だった
1つ目は、猫猫も予想していましたね。28話では何を頼んでいるか出てきませんでしたが、特使は何を頼むのかそのうち分かってきそうです。
2つ目は、特使が高順たちになんらかの意図があって、姉妹の問題をだしたのではと考えます。しかし、解けずに猫猫へ相談に来た。
鏡を上級妃に贈ったあとで、高順が相談にきたのはタイミングが良すぎます。特使が壬氏たちを試しているように思います。
29話で、特使たちの無理難題を解決する猫猫の活躍が楽しみですね。
孕んだのは誰か?
高順が持ってきた相談で、妹が子を身ごもったとでてきました。猫猫は孕んだ子は例えで、間者を客人にする場合もあると考えていました。
私の考察では、宮中に暗躍が入りこんでいると考えています。一番怪しいのは、姉妹の話と重なる特使たちですね。
外側からは分からないけれど、中には何かを抱えている・・・
これから分かってくるのか、今後が気になりますね。
なぜ特使は絶世の美女に会いたい?
それは無理な頼みをして、壬氏たちが解決できるのか試している。
特使たちは外交に来ているので、この国が客の要望にどれだけ答えられるのか力量を見ていると考えます。
もし答えられなければ、特使たちの国からは下に見られるでしょう。壬氏たちは、問題をなんとしても答えたいと思います。
まとめ
28話では、異国の特使から鏡が送られ、高順からの相談、壬氏からは絶世の美女探しと何かが起きる予感がする内容でした。
- 異国の特使から上級妃4人に贈られる
- 高順が猫猫に相談へ来る
- 相談の内容は良家に姉妹がいて妹が身ごもったが、姉妹は離れで過ごしていて、侍女などは近づかないようにしていた
- 猫猫は鏡に映して、もう1人いるように見せていたと説明
- 壬氏から、真珠の涙をもつという絶世の美女を知らないか尋ねられる
- 特使は曾祖父が見た絶世の美女に会いたいらしい
- 絶世の美女は緑青館のやり手婆で、当時の話を猫猫が尋ねる
- 猫猫は壬氏と高順にやり手婆の話をし、美女探しに悩んでいて猫猫は思いつく
高順からの相談は解決しましたが、壬氏の美女探しは続きがあるところで終わりました。
それにしても、28話は何かを予見する内容が盛りだくさんでしたね!
美女は猫猫が壬氏を見て何か思いついていたので、次回が楽しみです!
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