この記事は、アニメ「薬屋のひとりごと」29話「月精」について書いています。
漫画「薬屋のひとりごと」(スクウェア・エニックス)10巻、48話、49話を参考にしています。
こんな人におすすめ
- 28話で絶世の美女を見つけた猫猫たちが宴でどうするのか続きが気になる人
- 29話の内容が気になる人
- 29話の内容を簡単に早く知りたい人
29話では宴が開かれるため、猫猫たちはその準備をします。猫猫は子翠から蛾の話を聞き、あることを思いつく!
そして、特使たちに絶世の美女を見せます。
宴が終わり、猫猫は付き添いで診療所の存在を知ることに。
本文ではもっと詳しく29話の内容や考察をしていますので、ぜひお読みください。
主な出来事
特使から上級妃に鏡が贈られる。鏡に姿を映すと自分がもう1人いるみたい。高順が相談をもってきて、ある姉妹は部屋から自由に出られないが、妹が身ごもったという内容だった。猫猫は鏡に映して、もう1人いるように見せて、妹は外に出たのではないかと仮説を立てる。さらに、壬氏から特使の希望で、50年前の絶世の美女を知らないか聞かれた猫猫。かつての美女は緑青館のやり手婆で、猫猫は昔の話を聞く。似ている美女が見つからず、悩んでいる壬氏を見て、猫猫は見つけたと言う。
今回の登場人物
- 猫猫・・・花街で薬屋をしていた。現在は後宮で働いている。
- 壬氏・・・宦官。美貌の持ち主で、老若男女問わず惚れられる。後宮で強い権力を持っている。
- 高順・・・壬氏の側近で宦官。まじめで、壬氏の信頼が厚い。
- 子翠・・・後宮の下女。人懐っこく虫が好き。
- 小蘭・・・後宮の下女。猫猫と仲がいい。
- 特使たち・・・いとこ同士。金髪に緑色の瞳。上級妃に並ぶくらい美人。
- 皇帝・・・茘国の皇帝。豊満な女性が好み
- 杏・・・水晶宮の侍女。
- 愛藍・・・玉葉妃の侍女
- 診療所の女官・・・年かさの女性。白髪。
○○を見て猫猫は思いつく
猫猫は庭園を見に来て、子翠と会う。そこで子翠からあることを聞いて思いつく。
後宮の北側にある荒れた桃園。近くには古い廟のような建物。そして池。
猫猫は昔、宴をした場所を見に来ていた。
そこへ、子翠が後ろから猫猫に声をかける。
人懐っこい子翠は猫猫に何をしているか聞く。

手を出して
猫猫の手の上に幼虫をのせる。

普通は嫌がらせにとられるから、やらないほうがいいよ

かわいいのに
猫猫は子翠から虫の話を聞く。
- 海を渡って異国から来た
- この幼虫は、蛾になる
- 夜行性だから昼間はいない
- 成虫になるとキレイで、大きな触覚と白い羽がある
- ふわふわと飛んで、月明りに照らされて、桃源郷みたい
猫猫はそんなことはないと言いかけて、思いつく。
そして、猫猫は子翠に蛾の雄雌の区別ができるか聞き、手伝いを頼む。

これはいけるかもしれない

猫猫が蛾で何をするのか気になりますね
特使の挑発
特使は宴の最中に皇帝へ近づき挨拶をした。それは皇帝や上級妃に美しい容姿を見せて、自分をアピールするためだった。
宴が後宮の北側で行われる。後宮は男子禁制だが、特使の希望を叶えるため、一時的に解放された。
- 主賓の特使2人が乗る馬車
- 少し離れた場所に皇帝
- 皇帝の両脇を上級妃の乗る馬車
出席者に宴席代わりの改造した馬車が用意された。上級妃を招く配慮として御簾が下せて蚊遣りが焚きやすく、ある程度好きな姿勢ができる。
- 主賓の2人はドレスを着ている
- 同じ祖父を持つ従姉妹で、双子のように似ている
- 特使が乗る馬車は、御簾が上がっている
- 異国から来た2人の美人特使が、外交官として皇帝に顔見せしているのは政治的思惑が感じられる
- 上級妃と張り合えるくらい美しい
- 青い瞳、金色の髪


並んでいると、まるで高順の言っていた鏡の話みたい
侍女や官たちも見慣れない特使に興味深々。

猫猫の頭の中
- 大人しそうな奥の美女はともかく、手前の美女は自分が誰より美しいという自身に溢れている
- 妃たちに贈られた鏡は挑発の意味も兼ねているかもしれない
- 特使が2人で来たのは、皇帝のみならず皇弟にも粉をかけるためでは、と話も一部で上がっていた
- 実際姉妹を姉弟で娶る例は珍しくないが、引きこもりの皇弟は宴に不参加
手前の特使は、豪華な宴を鼻で笑っている。

期待外れみたい。そもそも祖父が見たという絶世の美女に興味がないのかもしれない
すると、特使の1人が立ち上がり、馬車から降りて皇帝の前に行く。
堂々と挨拶する特使が、上級妃に囲まれた皇帝に近づくのは、傍から見たら不敬と思われる。

怖い・・・
そこへもう1人の特使が来て、皇帝の前にいる特使に、馬車へ戻るように促す。
猫猫は宴が終わりそうになったので、ある建物へ向かう。

特使の行動は、皇帝に近づこうとしているのが丸分かりですね(苦笑)
絶世の美女は○○
猫猫は特使に絶世の美女を見せる。それは○○だった。
猫猫は建物に入り、美女の準備ができたか確認する。

・・・できるだけのことはやりました
ショックで受けている高順に、なんとも言えない猫猫。
猫猫は、マントを被った人の手をひいて外へでる。
- 宴が終わると退席の音楽と共に、主賓が最初に席を立つ
- 今回は宴席として利用した馬車が動き出す
- 主賓が見えなくなるまで、ほかの者は退出してはいけない
猫猫とマントを被った人は、宴席側から見えない柳のそばに立って待つ。
特使が乗った馬車が通るタイミングで、マントを取ると。
月の精(壬氏)が現れる

月の精はキレイな舞をみせ、特使たちは目が釘付けにし、美女はいなくなる。
猫猫が様子をみていると、特使たちがやってきて何か話しかけるが言葉が分からない。

・・・Diana
猫猫は西方の『月の女神』の名前を告げ、呆然とする特使たちの前から立ち去る。

猫猫の作戦が成功してよかったですね!
○○を使った演出
猫猫は○○を準備して、壬氏を幻想的な美女にした。
猫猫は建物に戻り、上手くいってよかったと安堵する。
- やり手婆の絵に描かれた淡い光の正体は、子翠が集めてい虫の成虫(蛾)だった
- 虫の中には異性を呼ぶために臭いを発するものがいる。この性質を利用すれば虫を集められる
- やり手婆の場合、嫌がらせで衣装に擦りつけられた雌の死体の臭いに雄の蛾が寄ってきた
- 池のそばで払っていたやり手婆の姿が、見る者によっては光を纏って舞う神秘的な美女に見えた
- 光の演出を再現するために、子翠と小蘭の手を借りた
- 庭園から蛾のサナギをできるだけ集め、子翠に雌雄の区別をしてもらった
- 衣装に雌の蛾の臭いを染み込ませ、そこに大量の雄を放った

猫猫の頭の中
- 特使だけにあの光景を見せるのは苦労した
- 御者にはあらかじめこちらを見ないよう言い含め、何かあってもすぐ飛び出せるよう高順たちが側で待機していた
- 絶世の美女(壬氏)には国を傾けるだけの力がある
すると、部屋の中から壬氏が話しかける。
重い衣装を着たまま、池の中を這って水浸し姿の壬氏。

髪がまだ濡れいているぞ!
壬氏はイライラしており、高順は猫猫を見て、目で訴える。
しょうがないので、猫猫は壬氏の髪を拭く。

絵でやり手婆のまわりに描いてあった光は、蛾だったんですね
猫猫の回想
猫猫は暇をしていて、今までにあったことを振り返り、あの人物のことを思い出す。
宴が終わり、猫猫は暇をしている。小蘭は手習所に参加。翡翠宮に戻っても大した仕事はなく、やぶ医者のところは忙しい。
やぶ医者は前にあった香油の事件に巻き込まれている。
猫猫は今まで起きた事件や出来事を思い出す。
- 壬氏が調べを進めたところ、妃の侍女たちが隊商でたくさん香油を買っていった
- しかし、微量でも毒のある香を後宮に置いておけない
- 一つ一つは少なくても、組み合わせることで強力な毒になりえる
- 壬氏は香油を持ち込むのに特使が関係しているか疑っている
- 彼女たちがやってきた狙いの1つには、妃の座に潜り込むこともあっただろう
- 本命の狙いではないにしても、宴の様子から片方の特使はかなり自信があったはず
- 残念ながら、特使の矜持はズタボロにされ、宴以降は大人しくなった
- 現在後宮にいる4人の上級妃は、玉葉妃、梨花妃、里樹妃、楼蘭妃
- 楼蘭妃・・・親の権力を背景に考えると、帝にとって最も重要視するべき存在。父親の子昌は先帝からの重臣。しかし、皇帝の気持ちはあまり高くない
- 梨花妃・・・次に親の位が高い。帝の外戚であることが起因しており、それほど出世にがっつく性格ではない。再び皇帝の寵を受けている
- 里樹妃・・・ここ数代でのし上がってきた里樹妃の実家は、先代皇帝に幼い娘を差し出すほどの野心家。しかし、現皇帝は豊満な女性が好みで、渡りはない
- 玉葉妃・・・皇帝の寵愛が最も大きい。実家は西方の交易の拠点にある。儲かっている印象が強いが、実際は国境に近く国防費に結構な税を持っていかれる。その上、作物が取れる土地ではない
- 昨年起きた園遊会での毒殺未遂事件は、阿多妃の侍女が独断でやったもの
- その理由は、権力のためではなくいかにも人間らしい動悸だった
- それ以前に起きたという玉葉妃の毒殺未遂事件は誰がやったのか
- 紅娘の睨み通りなら、犯人は先日のきのこ事件で亡くなった中級妃
- 中級妃は、どこで毒の知識を手に入れたのか
- 毒のことから、猫猫は翠苓を思い出す
- いまだに行方は分かっていない
- なぜ何のために、何の目的で、壬氏を狙ったのか

久しぶりに翠苓の話がでてきて、今後でてくるのか楽しみですね
香油を付けていなかった女官
猫猫は水晶宮の女官とスレ違い、香油の事件を思い出す。
猫猫は翡翠宮へ戻るため歩く。
途中、水晶宮の女官とすれ違う。女官たちは猫猫を見て、足ばやに去る。
以前、香油の事件で女官たちの服を脱がせて嗅いだからだ。そして、猫猫は壬氏に言いつけられてしまった。
しかし、香油をつけていない女官がいて『杏』と言った。

1人くらい香を付けていない女官もいるか
猫猫は中年の女官に出会う
愛藍が風邪を引き、猫猫は付き添いで診療所へ行く。そこで後宮には珍しい、中年の女官に会う。
翡翠宮に戻ると、愛藍の体調が悪そう。
猫猫が風邪薬を煎じると話し、桜花が診療所に連れて行ってくれないか頼んだ。
愛藍が場所を知っているため、猫猫は付き添う。後宮の北側に診療所があるのをはじめて知った猫猫。
洗濯場が近いのですぐに衣服や布団の洗濯ができる。
愛藍が診療所の女性に声をかける。

中年の女官なんて珍しい

微熱だね。舌出して。そこまでひどくないようだけど

妃に移してはいけないので、泊めてもらえませんか

やぶ医者よりよっぽど手慣れていている
愛藍と猫猫は、診療所の中へ入る。猫猫は診療所を見て、感心する。
- アルコールの匂いがする
- 風通しもよく、体を休めるのにはいい場所
- 質素な建物
- 飾りがない分、掃除がしやすい
猫猫がうろついていると、中年の女官が捕まえる。

付き添いだからってさぼれる訳じゃないよ

猫猫の頭の中
- もっと見たかったが、おばちゃんには勝てない
- それにしても、やけに年かさのいった女官ばかりだった
- 後宮では、年をとったら半強制的に人が入れ替えられる
- 診療所の女官たちは、必要な存在として後宮に残されているのだろう

医療に関係のあるところに興味を持つのが、猫猫らしいですね
猫猫は○○と知る
猫猫はたまたま壬氏に会い、診療所のことを聞く。そして、薬がない理由を知る。
猫猫は考えながら歩いていて、壬氏にぶつかる。

独り言をいいながら歩くな。こけるぞ
やれやれといった感じの壬氏に、むかつく猫猫。猫猫に高順が目で何かを訴えているが伝わらない。
壬氏がどこに行っていたか問い、猫猫が売られてきた時ふてくされていて、診療所の場所を覚えていないと話す。
壬氏は猫猫が後宮に売られてきたときのことを話すと、落ち込んだ様子になる。

診療所を医局にしたほうがいい

それはできない

医官には男しかなれないからです。大けがの処置は無理で、基本医官にしか薬は煎じられません
そこで猫猫は気づく。

私はどうなるのですか?

目をつむっている

何やら複雑な事情が絡んでいるのだな
壬氏は、宦官がいなくても、違う形で医官を調達できればいいと話す。

猫猫の頭の中
- 数年前、今の皇帝に代替わりした後、宦官となる手術は禁じられた
- 若い宦官はなかなかいない。今後増えることもない
- 後宮に人材が枯渇していく
- 壬氏の年齢を考えると、ちょうど禁止される前くらいに手術したのか
壬氏の大切なものがないのに同情して拝む猫猫。
壬氏は何をしているんだと言い、猫猫は声に出していたことに気づく。
高順が壬氏に声をかけて、2人は去っていく。

他の者に、薬を作っているのを知られないように

生える薬、作ったたら儲かるかな
夜、愛藍が薬を飲もうとしたところを、中年の女官に見つかってしまう。

あの娘から薬の匂いがした

猫猫が薬を作れるのはバレていますが、どうなるでしょうか!
考察
特使が皇帝に近づいた理由
外交的な思惑で、自分の姿を近くで見せて、興味を持たせようとしたから。
猫猫も考察していましたが、特使たちは美人で外交官の役割もしているため、自国との関係をもつため皇帝の妃になる思惑が濃厚です。
特使は思惑を成功させる気満々の様子でしたが、「月の精」をみてこの国を甘くみていたのを改めたと思います。
玉葉妃の毒殺未遂事件を裏で操ったのはだれか?
私は楼蘭妃や父親の子昌が関わっているのではないかと考えています。
猫猫が来る前に、玉葉妃に毒をもったと思われている中級妃。
中級妃がどうやって毒を入手したかは分かっていませんが、だれかが協力していると猫猫も思っています。
子昌は特使たちに会ったり、楼蘭妃にあったり、裏で動いそうなシーンがこれまでに少しずつでています。
今後も楼蘭やその父親には気をつけて見たいです。
なぜ壬氏は診療所のことを濁したのか?
診療所には年を重ねた女性が多く、何か意味がありそうと猫猫も思っています。
診療所は病気をしたら休める場所として扱われていますが、悩みなどを抱えた女性が来て、診療所の女官が協力をしていたのではと考えます。
悩みなどは、やぶ医者や親しい人には言えない、いじめや妬みを会話で口にしていたかもしれません。
そして診療所の女官は、相談に来た女性から情報を集めて、後宮での事件に関わっているのではと思います。
診療所について、まだ詳しく分かっていないので、これから楽しみですね。
まとめ
29話は特使たちのために宴が開かれ、猫猫たちは特使たちに「月の精」を見せました。
無事に宴が終わった後、猫猫は今までの事件や出来事を振り返っていました。
そのなかで、解決していないことを猫猫なりに仮説を立てていて、今後どうなっていくのか気になります。
- 猫猫は子翠から蛾について聞き、猫猫は宴の演出に使うのを思いつく
- 宴が後宮の桃園で行われる。馬車にのったまま特使たち、主上、妃は観る
- 特使たちは美女で、皇帝に近づこうと大勢の前で挨拶をする
- 特使たちが、馬車に乗って帰り際「月の精」を見る
- 「月の精」は幻想的で特使たちの目を引く
- 「月の精」は壬氏が女装をして演じていた
- 猫猫は香油、特使、上級妃、玉葉妃の毒殺未遂事件、翠苓のことを考える
- 愛藍が風邪をひき、猫猫は診療所に付き添う
- 診療所には、年配の女性が多い
- 診療所は合理的なつくりで、猫猫は興味をもつ
- 壬氏に会い、猫猫は診療所のことを聞く
- 薬を作れるのは医官のみ
- 猫猫は壬氏が目をつぶっていて、薬を作れている
特使たちは外交官としてきているだけあって、切れ者ですね!
それにしても、壬氏を月の精にするう猫猫の考えは、特使たちの意表をついていて見事でした。
猫猫の推測や診療所のことがでてきて、これから物語どう関係してくるのか。
猫猫の知らないところで、裏でなにかが企まれていそうです。次回も猫猫の活躍が楽しみですね。
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