この記事は、アニメ「薬屋のひとりごと」38話「踊る幽霊」について書いています。
里樹妃から湯殿に幽霊がでると聞きます。案の定、猫猫
は壬氏から呼び出されました。
猫猫は幽霊の謎を解くため、金剛宮へ。そこで猫猫は里樹妃は侍女からいじめを受けているのに気づき、幽霊の謎を解きます。
別の話では、宦官だと確かめる話や新しく入った美しい宦官の話がでてきて、物語で重要になってきます。
記事では話の内容をもっと詳しく、考察や感想を含めて紹介しているので、ぜひお読みください。
おもな出来事
小蘭が年季明ける前に、勤め先を探していた。子翠の案で、猫猫と小蘭は大浴場へ。妃たちにマッサージをして、ツテを作る。猫猫は玉葉妃と紅娘に話すと、意外にも玉葉妃から許可がでる。
大浴場ではたくさん噂を聞けて、玉葉妃の妊娠、梨花妃と楼蘭妃の妊娠疑惑、新しくきた宦官たちのことを知れた。
猫猫は白羽、黒羽、赤羽とお茶をして、宮の外の友達とばかり仲良くしないように言われる。そこで猫猫は赤羽を大浴場へ誘う。
大浴場に慣れない赤羽は恥ずかしがっていたが、猫猫たちに促されて、妃に香油を塗ったりする。
そこで猫猫は、里樹妃と侍女を見つける。なぜ里樹妃が大浴場にいるのか尋ねると、自分の湯殿に幽霊がでると聞く。

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主な登場人物
- 猫猫・・・花街で薬屋をしていた。現在は後宮で働いている。
- 壬氏・・・宦官。美貌の持ち主で、老若男女問わず惚れられる。後宮で強い権力を持っている。
- 高順・・・壬氏の側近で宦官。まじめで、壬氏の信頼が厚い。
- 玉葉妃・・・上級妃の1人。皇帝の寵愛を受けている。第2子を妊娠中。
- 里樹妃・・・上級妃の1人。先帝の妃で1度出家したが、現帝の妃になる。14歳
- 里樹妃の侍女頭・・・元毒味役。以前は里樹妃をいじめていた。
- 里樹妃の元侍女頭・・・里樹妃や侍女頭に嫌がらせをしている。
- 小蘭・・・後宮の下女。猫猫と仲がいい。
壬氏に口止めされて悔しい猫猫
以前よりも壬氏の猫猫への距離が近い。猫猫は狩りで壬氏の正体を知った口止めに、牛黄を貰ったが安かったと後悔する。
ほどなくして、猫猫は壬氏に呼び出される。
前の狩りで壬氏が宦官ではないのを知ってしまってから、会いたくなかった猫猫。
ここでも、玉葉妃と壬氏がどっちが猫猫を貸す側か借りる側の攻防をする。
猫猫と紅娘は前にもあった流れだと呆れていた。しかし、壬氏の様子が違う。

”返して”ですよ。この猫猫を
猫猫の名前を呼んだことに、猫猫、玉葉妃、紅娘、高順は驚く。
壬氏は猫猫の頬や唇を触りながら、猫猫に口止めをしながら去っていく。

何かあった?

蛙のせいです
猫猫は狩りのときに、壬氏の秘密を守るために貰った牛黄では安かったと思う。

壬氏と猫猫の関係性が前より近くなった感じがしますね
侍女たちの里樹妃への不躾な態度

猫猫は壬氏、高順と金剛宮を尋ね、侍女たちの里樹妃への態度が失礼なことを知る。
猫猫は金剛宮を尋ねる。高順の他に、なぜか壬氏も来ている。
金剛宮の侍女たちは、壬氏を目当てに集まっていた。そこへ里樹妃の侍女頭が来て、湯殿へ案内してくれる。
里樹妃は暗い顔で、湯殿の近くで待っていた。猫猫が幽霊をどこで見たか尋ね、侍女頭と里樹妃が説明しようとした。
しかし、年配の侍女がやっかんでくる。年配の侍女は元侍女頭のようで、毒見役が侍女頭になったので意地悪している様子。
そこで壬氏が上手く侍女たちに「喉が渇いた」と言い、うるさい侍女たちを湯殿から離れさせた。
湯殿にでる幽霊

里樹妃は湯殿で幽霊を見た時の状況を話してくれ、猫猫は謎を解く。
里樹妃から話を聞く。
- いつもどおり湯浴みをしていた
- 侍女たちは熱い湯を用意するため、湯の冷めた少し遅い時間に入る
- 侍女たちは里樹妃のことをよく思っておらず、風呂に1人で入っていた
- 着替えは、侍女頭に手伝ってもらっていた
- 身体を拭いている時に、暑いと思って御簾を上げた
- 締めきっていて風が通らないのに、ゆらゆら揺れるものが見えた
- それは帳を衣にしてゆらゆら踊る(帳・・・室内や外との境などに垂らして、区切りや隔てとする布)
- 人影で、ぼんやりと浮かんだ丸い顔は、ずっと里樹妃を見て微笑んでいた
侍女頭にも確認すると、同じ幽霊を見たという。しかし、侍女頭が正体を確認しようとしたら、幽霊は消えてしまった。
猫猫は話を聞き、部屋を見ていく。締め切った窓、風通しのない部屋。
御簾をあげると、隣の部屋が見える。猫猫は変な間取りに違和感を覚え、侍女頭に隣の部屋は前から物置だったか尋ねると、前は物置ではなかった。
部屋はカビがひどく、壁が柔らかいため土台から腐っている様子。里樹妃が入内してから建てられ、数年しか経っていないのにひどい。

風呂の栓を抜きませんでしたか?

間違えて、抜いてしまった
壁際に置かれた棚をどかせると、腐った壁と床の間に隙間があり、猫猫は高順に水路が通っていないか調べるように頼む。
設計図から水路は壁に沿ってあるのが分かり、湯気がでて建物の腐敗をすすめていた。そして、湯気が壁の隙間からでて帳が揺れたと推測する。
幽霊の原因は偶然が重なった?!里樹妃は涙を流す
猫猫は里樹妃の話を聞いて、幽霊の原因を説明する。そして、里樹妃は幽霊の姿が亡くなった母に見えて泣く。

私が見た顔は?
猫猫は部屋を見渡し、布を被せたある物をみつけた。触ろうとして、里樹妃から大切に扱うように言われる。
布を外すと【銅鏡】がでてくる。カビだらけの部屋に置いてあるが、きれいだった。
里樹妃が特使の鏡がくるまではよく使っていた。猫猫は曇りやすい銅鏡が美しく保たれているのに感心する。

毎日磨かれているのですね

母の形見なの
猫猫は銅鏡を久しぶりに「使ってみては」と、里樹妃に銅鏡を持たせ、明るい窓と壁の方向へ向けさせる。
壁に顔がうつる
みんな、驚き。どういうことか壬氏に聞かれて、猫猫が【魔境】だと説明する。
透光鑑と呼ばれることもある。跳ね返した光が絵や文字になる不思議な鑑。作る際に表面に凹凸を作るらしい。かなりの技術が必要。
里樹妃は映った顔を見て涙を流す。亡くなった母に似ていて、鏡を変えたことに起こったのかなと話す。

幽霊なんていませんよ
窓のすき間から入った月明りが、布の落ちた鏡を照らして、湯気で揺れいてた帳の上に顔の像を作った。
猫猫は説明したが、里樹妃は泣きじゃくっていて聞こえていない。
猫猫は、妃としての威厳はないが、里樹妃らしいと思った。母親を思って、毎日銅鏡を磨くことで、自分を慰めていたのかもしれない。
猫猫には母親を想う気持ちはよく分からないが、里樹妃にとって母は恋しく思う存在なのが分かる。
壬氏が侍女たちに釘を刺す
里樹妃の侍女は里樹妃を見下していたが、壬氏に悪事が見つかり脅される。
里樹妃が泣いているところへ、元侍女頭がお茶の用意ができたと呼びにくる。
元侍女頭は、泣く里樹妃の姿を見て「みんなの前で恥ずかしい」と言う。
元侍女頭は里樹妃を敬っているような言い方だが、傍から見ると蔑んでいるのが分かる。
そして、元侍女頭は里樹妃から銅鏡を取りあげて、特使からの鏡があるから誰かに下賜するのを提案する。

返して!
元侍女頭から銅鏡を取り返して抱きしめる里樹妃。
元侍女頭は里樹妃を「はしたない」と非難し、他の侍女たちも同調する。
そこへ壬氏がでてきて、元侍女頭を震えさせる。

大切なもののようです。確認もせず、取るほうもいかがかと
壬氏は、元侍女頭が髪にさしていた簪を取る。簪には里樹妃の紋が入っていた。

下賜されたものであっても、一侍女風情が身に着けるとは、分不相応だと習いませんでしたか?
壬氏は侍女たちの行いを知っていて黙っていた。公にすると、里樹妃の面子を潰してしまうから。
そこで、元侍女頭が里樹妃の簪をさしているのを見つけ、悪事をしないように元侍女頭と他の侍女たちに釘を刺した。

今回は壬氏が一番怖かったです!
宦官だと確かめるのは触診?!
猫猫はやぶ医者に話の流れで、宦官であるのを確かめる方法を聞く。
猫猫は医局で麻酔になる薬を本で調べていた。やぶ医者から「宦官はもう作られないよ」と言われる。
ふと猫猫はどうやって宦官だと証明するのか、やぶ医者に聞く。以前は証明書を書いてもらっていたが、不正もあった。
やぶ医者「今は触診だよ」と、照れながら話してくれる。
猫猫は恥じらないもなく「掴むんですか?」と手で掴む動きを見せる。
- 今は部署の違う3人の官吏が確認する
- 宮中を出入りするときも毎回確認している

宦官でなければ後宮に入れるのは、皇帝かその血族のみか
猫猫はそうなれば、壬氏もと考えたが、それはないと思った。

猫猫が壬氏の正体に近づいてますね!
話の流れで、やぶ医者は猫猫に新しく入った宦官の話をする。
若い宦官が入ってきて、後宮の女性は浮足立っている。この間は下級妃に絡まれて大変だったそう。
猫猫は小蘭と子翠が新しくきた宦官の話をしていたのを思い出す。
壬氏は高順にいつ話すか詰め寄られる
高順に壬氏は自分の正体を猫猫に早く話すように言われるが、壬氏は心の中で葛藤している。
高順は壬氏に猫猫へ正体を話すように言う。壬氏も分かっているが、猫猫の父:羅漢がでてくると話す。
- 実父、兄から家督を奪う
- どこの派閥にも属さない
- 潰そうとした者は、痛手を負わされる
- 皇帝も一目置く存在
- 無闇に関わるなというのが、暗黙のルール

羅漢を相手にするのは大変ですね!
話が途切れて、後宮の案件を確認しだした壬氏。
半分は楼蘭妃に関する苦情、新しい案件は最近入った宦官に色目を使う女官がいるというものだった。
そして、壬氏と高順は新しく入った宦官を確認しにいく。
- 痩せていて、女か男か分からない
- 顔がきれい
- ひどい拷問を受けたからか、左半身が痺れていて上手く動かせない
- 頭が良く、気配りができる
- 女官たちに人気
壬氏と高順が見ている間にも、噂の宦官は女官たちに声をかけられている。
壬氏は、宦官たちにいずれそれぞれに合った部署に割り振ると話す。
そのとき、何かが割れる音が聞こえる。
氷が割れてしまい、宦官が怒っている。そして、怒られていたのは小蘭だった。

続きが気になりますね!

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考察
なぜ壬氏は猫猫の名前を呼ぶようになった?
考察①:猫猫に壬氏の正体を知ってもらい傍におきたいから
そもそも、壬氏は猫猫を「くすりや」と呼んでいました。
いきなり名前呼びになったのは「何かあったのでは?」と気になりますよね。
私なりの考察では名前を呼ぶようになったのは、壬氏が猫猫に自分の正体を知ってもらい傍におきたいからだと考えています。
前話の狩りで、猫猫は壬氏が宦官でないと知りましたが、皇弟であるのは知りません。壬氏は猫猫に身分を明かそうとしましたが伝えられませんでした。
その結果、壬氏は猫猫を名前で呼ぶようになり親しい間柄であると周りの人にも印象づけて、猫猫を離さないつもりでいるからです。
今話では壬氏と玉葉妃が猫猫を借りるか返すかのやり取りをして、壬氏は猫猫をしっかりと指差し名前を呼んだあと、ボディタッチもしています。
猫猫や周りに人がいる前で、名前呼びやボディタッチをするのは壬氏が猫猫に好意があることをあからさまにしていますね。
考察②猫猫への仕返し
前話で壬氏は猫猫に正体を話そうとしましたが、牛黄に夢中になった猫猫に部屋を占め出せれて話せませんでした。
別の解釈をすると、壬氏は自分の正体を猫猫に遮られて話せなかったので、猫猫に仕返ししたかったと考えています。
猫猫は壬氏から牛黄を貰った手前、壬氏が宦官でないことを話せません。
また猫猫は壬氏の秘密を誰かに話したら、今よりやっかいなことに巻き込まれると分かっていると思います。
猫猫が壬氏の秘密を話せないため、今話で壬氏は猫猫の名前を呼んだり、ボディタッチをしたりして猫猫に話せなかった鬱憤を晴らしています。
なぜ里樹妃は侍女たちから舐められている?
里樹妃は幼いときに後宮に入り出家してまた後宮に戻ってきたため、世間のことをあまり知らず威厳がないから。
他の上級妃に比べて里樹妃は一番若く、帝もお渡りもありません。
里樹妃自身も可愛らしい外見で、他の人に偉そうな態度もあまりなく、侍女たちからの嫌味も丸め込まれてしまうと思います。
里樹妃は侍女たちから舐められやすいですが、今回壬氏が注意してくれて環境がよくなるといいですね。
解決していないこと
- 壬氏が猫猫に自分の正体を話す
- 小蘭が氷を割ってしまい、どうなるのか
まとめ
38話は里樹妃の湯殿ででる幽霊の正体が分かり、里樹妃の母親を恋しく思う気持ちが泣かせる内容でした。
- 猫猫は壬氏に里樹妃の問題を解決するように命じられる
- 壬氏は猫猫を名前呼びする
- 里樹妃、侍女頭は他の侍女から嫌味を言われている
- 金剛宮で猫猫、高順、壬氏は幽霊の話を聞く
- 猫猫が幽霊の謎を解く
- 里樹妃は銅鏡が反射して壁に映った顔を見て、母を思い泣く
- 元侍女頭が里樹妃を蔑む発言をする
- 猫猫はやぶ医者から宦官である確認の方法を聞く
- 壬氏は猫猫に自分の正体を話したいがなかなか言えない
- 新しくきた美しい宦官は後宮の女性たちにモテている
猫猫の推理で、今回は幽霊がでる問題が解けましたね。最後は、壬氏が侍女たちを脅す様子は、キレイな人が怒っていて迫力がありました!
猫猫と壬氏の関係はあまり進展がなかったですが、小蘭が氷を割ってしまいどうなるのか、今後も目が話せませんね。
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